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女性ホルモンとウツの関係(男女の違い)

うつ病になる確率は、男性より女性の方が高いと言うのをご存知でしょうか。

女性ホルモンであるエストロゲンの量が、女性のウツと関係していることが、以下のグラフから読み取れます。

まず、男性ホルモンと男性のうつ病発生率を見てみましょう。

テストステロンとウツの発生率

男性のテストステロンの量(水色の線)と、男性のうつ病の発生率は(紫色の線)は、関わり合いがなく、男性は思春期あたりからうつ病の発生率は一定です。

一方、女性のエストロゲンの量(ピンク色の線)と、女性のうつ病の発生率(オレンジ色の線)は、同様の曲線を描き、エストロゲンと女性のうつ病が関連していることがわかります。

エストロゲンとうつの発生率

 

つまり、思春期にエストロゲンの量が増えるにつれて、女性のうつ病の発生率が上がり、閉経後には再びうつ病の発生率は低下します。

妊娠出産の時期は、特にエストロゲンの量の変化が激しく、うつ病を発症するリスクが高くなります。(「うつ病のリスクと女性ホルモンの変化について」参照)

出産可能な時期において、女性は男性の2〜3倍、うつ病になりやすいと言えるそうです

引用文献:ストール精神薬理学エセンシャルズ 神経科学的基礎と応用 第4版

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