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妊娠中の漢方薬

2014年9月18日のMedical Tribuneでは、

妊娠中の精神のお薬を服薬することの研究が記事になっていました。題名は「不安障害・気分障害を合併した妊婦の服薬、症状のコントロールに漢方の活用も」で、香川県立保健医療大学看護学科教授の塩田敦子氏は、不安障害・気分障害を合併した妊婦の服用状況と経過について分析し、症状のコントロールには漢方の活用も考えられると指摘しました。

塩田氏によると、香川大学病院周産期母子医療センターでうつ病、パニック障害と診断された47例のうち、妊娠前に向精神薬の服薬のなかった17例中、服薬を必要としたケースは5例で、うち3例が産褥期間に漢方薬のみで軽快したようです。また、妊娠中に薬剤を服用した22例のうち14例が漢方薬だけ、または抗うつ薬、抗不安薬のどちらかと併用していましたが、薬剤を減量すると、産褥期に症状が悪化した人は40%に達しましたが、服薬を継続して悪化した人はいませんでした。ただし、一時的な逸脱症状群の新生児が確認されたとのことでした。

塩田氏は、向精神薬のリスクを過大評価せず、服薬を継続することも考えに入れた方がいい、まず漢方を処方して、安心感を持ってもらい、症状を軽減させるのも一法とおっしゃっていました。

 

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妊産婦心理カウンセリング室では、医療行為は行っておりません。あくまでも、カウンセリングにおける治療・改善の一環として、医療の分野との連携を視野に入れたお話合いをすることにとどまっておりますので、ご了承ください。

 

 

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