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妊娠期のうつ病って?

① 妊婦さんってうつ病になりにくいの?

「妊娠した女性はうつ病になりにくい」は本当ではなく、実際は、妊婦は体の変化が大きい上に、夫や姑など周囲との人間関係にも変化が大きく、加えて出産と育児の不安も大きいため、妊婦のうつ病は、10~16%と妊娠していない女性と同程度であるといわれています。(KormsteinSG.J,2001)

 

② 妊婦さんってうつ病になったらお薬ではなく、心理療法や精神療法で治すしかない?

妊娠期のうつ病の心理療法は、軽症の場合に行うことを考えた方がお勧めです。それまでにお医者さんから「うつ病」と診断され、お薬をもらっていた方は、妊娠すると急にお薬をやめて、心理療法/精神療法へと変更することを希望される方がいます。その場合、「妊産婦心理カウンセリング室」では、お薬との併用が大切だと考えます。理由は以下の③重症である場合には~をお読みください。

 

③「うつ」が中程度~重症である場合には、お薬との併用が大切です。

妊娠期に抗うつ薬をやめてしまった患者さんの半分は、妊娠中に再発したという報告があります。(KornstteinSG.J2001)

妊娠中にうつ病の治療が行われていなかった人が、胎児のケアが不十分になったり、自殺、産科学的合併症、産後うつ病になってしまうと指摘されています。妊娠中のお薬は、すぐにお腹の赤ちゃんへの悪影響ととらえず、上手に使うことをお勧めします。

参考文献:  メディカルトリビューン:CNS today February 2014 松島 英介

 

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「妊産婦心理カウンセリング室」は、妊娠中に、落ち込みが激しくなってしまった、イライラしたり悲しくなったりが止まらない、自殺願望がある、よく絶望することがあるなどの「うつ」の症状でお困りの方にご利用いただけます。

 

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