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夫婦関係の修復 〜買い物依存の妻・仕事依存の夫〜

あるカップルは、30代で、良い夫、良い妻として世間的な体裁を保つためにお互いを利用していましたが、

 

赤ちゃんができたことで、お互いに対する不満が露呈し、この先やっていけるか不安になった為、子供のために夫婦関係を修復したいとのことだった。

 

結婚当初の頃は、ロマンチックラブを経験し、「お互い何も言わなくても分かり合える」と言う幻想を持っていました。

 

当時、夫は妻の容姿が気に入り、妻は夫の社会的地位に惚れ込んでいました。

 

しかし妻は、夫が思い描いていたようには、家事ができず、洋服などのおしゃれに使うお金が多めでした。夫は妻が思い描いていたようには一緒にいてくれず、毎日仕事に邁進する仕事人間でした。

 

二人は幻滅し合っていて、この先子供を育てる自信がないとのことでした。

 

こんな時カウンセラーは、お互いの家族の家系図を書いてみる様に提案します。

 

夫婦は、お互い長男、長女である事、母親の職業が似ている事などを確認し合いました。

 

カウンセラーは、一点重要なことに気がつきました。夫は若くして父親が他界しており、妻は幼い頃、両親が離婚して父親と生き別れになっていました。

 

カウンセラーは二人がお互いに「父親がいない」という共通点を持った人間であるという事に気づき、「寂しさ」を夫婦で分かち合う事を提案しました。

この提案は上手く行き、寂しさの分かち合いによって、妻は買い物、夫は仕事に逃げる事が減っていきました。

 

人は「寂しさ」「悲しさ」「ツラさ」を生活から切り離していたり、感じることから逃げたりする事で、買い物依存、お酒依存、仕事依存などの「アゲアゲ」な感覚に依存する事になったりします。

しかし、夫婦はお互いの「寂しさ」を理解し合い、分かち合う事で、「アゲアゲ」になる必要性が無くなってきたのでした。

 

二人はまた、「父親と言うものが子供にとってどう役割を果たしていくのかがわからない」と言うものがありました。二人はカウンセラーの力を借りながら「父性」というものを知り、新しい命のために、二人なりの「父親」という形をつかんで行きました。

 

妻は、夫婦がお互いにコミュニケーションを取る姿を、小さい頃から見た事がありませんでした。それゆえに、夫とコミュニケーションを取る事がいまいちよく分かりませんでしたが、

 

カウンセラーの促しをきっかけに、自分の気持ちを夫に伝える事、夫と話し合ったり小競り合いをしたりする事ができる様になりました。

 

二人は赤ちゃんを育てる良い両親になっていったと共に、良い夫婦になっていかれました。

 

妊産婦心理カウンセリング室は、あなたとあなたの夫婦関係、家族関係を応援します。

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